保険への加入の可否

自己紹介

保険会社の人

会社には保険会社の人が出入りをしており、新入社員を見つけるや否や勧誘をしていました。

私や同僚も勧誘を受け、自分で保険に加入して自立する重要性、病気や障害・介護状態になった場合の備え、長期入院や収入減少に対する不安、年金への不安、老後への備えなど、これから地獄のような生活が始まるかのように捲し立ててきました。

そのうち同僚はその人の勧める保険に加入しました。

私は保険によいイメージがなかったため加入を見送っていました。しかし、会社の人に話を聞くと、掛け捨てではない年金保険だけは加入しただとか、収入保障保険には加入しているなどと話してくれました。しばらく観察していると、会社の人の多くがその人の保険会社の保険に加入をしているようでした。

保険会社の人は会うたびに新しい保険やプランの提案書を持ってきました。加入を断り続けていると、せめて年金保険だけでも入っておきなさいと言われました。

保険に加入したきっかけとして、結婚や出産と並んで「社会人になったから」というのはよく聞く話でもあります。

日本の世帯の9割、個人では8割の人が何らかの保険に加入しているそうです。

しかし、私は変わり者なのでしょう、一切入ろうとは思えませんでした。「他の人は皆加入している。」、「あなたもいい歳なのだからそろそろ考えなさい。」などと煽られ続けましたが、それでも加入はしませんでした。

1つの疑問

周りが皆加入しているのに自分だけ仲間外れになっていると不安になりそうなところですが、私には1つの疑問がありました。それは、「掛け捨ての保険を勧めるのは最終的に保険会社が儲かるのだろう。しかし、保険会社としては受取額よりも支払額の多くなる年金保険を勧めてくるのはなぜだろう。」という疑問です。

年金保険を入り口に他の保険を勧めてくるのだろうとも思いましたが、それにしても損をする商品を前面に押し出して勧めてくるのには疑問が残りました。その疑問により加入を見送っていました。

さらに、年金保険は実家に帰省した際に両親にも勧められました。「掛け捨てではなく貯蓄型であり、将来自分に返ってくるものだ。」、「低金利の現在、銀行に預けておくより利率が高いのでどうせ貯金をするのであれば年金保険に加入した方がよい。」といった内容でした。

そんなこんなで年金保険に対してモヤモヤした気持ちを抱えながら「いつか」、「そのうち」と後回しにしているうちに月日が経ちました。

そんな中、2015年、28歳のときのことです。ある日、ふと、「しっかり調べて30歳までに決断しよう。周りが言う通り本当によいものであれば加入し、そうでなければ加入しない。」とようやく自分の中でやる気が湧き出てきて年金保険について調べ始めました。

保険から投資へ

保険について理解を深めようとすると、保険の種類や特徴だけでなく金利や税金などについての知識も必要だということがわかりました。

そこからお金について学んでいく中で、インターネット上で「投資で1億円達成」という見出しがあり、そんなうまい話あるわけがないと疑いながら吸い込まれるようにクリックしました。

読んでみると投資についてのサイトであり、投資信託という株式や債券などを詰め合わせた商品を毎月3万円ずつ積み立てていくことで、福利の効果で45年後に1億円の資産を築くことができるという内容でした。

最初は疑ってかかって軽い気持ちでクリックしただけであるのに、想像を超える現実味を帯びた内容にみるみる引き込まれてしまいました。

それが投資へ興味を持ち始めたきっかけとなりました。

お金について学習していく中で、保険会社は運用をしていること、保険は手数料が高いこと、過去の世界経済の成長率、投資信託という指数に連動する商品があることなどを知ります。

一般的に世界のインデックス投資の平均利回りが4~6%と言われている中で、当時の年金保険の利回りを計算したところ1%台でした。

その事実を知り、年金保険には加入せず、インデックス投資にお金を投じていくことに決めました。

まとめ

保険へ加入するかどうかの決断から投資へと発展したところまで書きました。

次回は実際に投資を始めるまでの経緯を話したいと思います。

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