新NISAの投資方針を決めるにあたり、自身の過去の立ち回りを振り返ったので、失敗からの教訓を備忘録として残しておきたいと思います。
ドル円為替レート
2020年3月のコロナショックの際、ドル円は終値で1ドル=102.34円まで下落しましたが、過去の水準からするとまだ下がる余地があると考えていました。
その結果、そのレートが直近最安値となっています。
2022年3月に1ドル=120円台になったときも、直近20年では120円台が最も円安水準なので円高になったら増額しようと考えていました。
その結果、2023年末時点でのドル円は1ドル=141.03円です。
ドル円は終値ベースで2022年10月20日に150.14円をつけましたが、150円台をつけたのは1990年8月13日の1ドル=150.40円以来であり、32年ぶりの円安水準ということで、余裕資金を一気に投じることに抵抗を感じています。
株価暴落と最高値更新
私は2016年1月に投資を始めました。
その後、ダウ平均株価は最高値を更新し続け、含み益は順調に増えていきました。
しかし、2007年10月のリーマンショック以降、約10年以上20%を超える暴落がなかったことから、そろそろ暴落が来ると言われ続けていました。
例えば、2016年3月に、世界三大投資家の1人であるジム・ロジャーズは、「米経済が1年以内にリセッション入りする確率は100%だ」と言明しています。
そこで、利益が出ている今のうちに売却して暴落後に安くなったところで拾おうと、2017年2月に当時のリスク資産約100万円のうちの2/3にあたる約70万円分を売却しました。
当時のダウ平均株価は約20,000ドルでした。
その結果、現在のダウ平均株価は37,710.10です。
その後の2020年3月のコロナショック時の最安値でもダウ平均株価は18,591.93円でした。
コロナショック初期では、伝染病により経済活動が止まり、企業の業績は決算発表ごとに悪化していって、経済は長期間低迷するだろうと推測しました。
ところが、結果は半年程度でコロナショック前の最高値を更新しました。
現在の経済状況
2024年1月現在、日米金利差縮小から円高に向かう可能性の方が高いだろうと言われています。
また、2022年3月29日から逆イールド発生中であり、一般的に、逆イールド解消時はリセッションが起こる、つまり、景気後退入りすると言われています。
そして、つみたてNISAとは違い、新NISAに期限はありません。
さらに、ダウ平均株価は2023年12月28日の終値37,710.10ドルと史上最高値を更新しました。
理論上は一括投資が正解と言いつつも、市場に居続けることが最優先であるため、枠を最速で埋めようと焦って無理する必要はないのも事実です。
そのような状況から、「円高になってから投資し始めればよいのではないか」、「株価が暴落してから投資し始めればよいのではないか」、という誘惑が聞こえてきます。
これは天使のささやきでしょうか?
はたまた悪魔のささやきでしょうか?
結論
私はこれまで市場予測をして機会損失を重ね続けてきており、散々失敗してきました。
下がったら買おうと思っていた過去の株価水準に縛られ、高くなってしまった現在の水準では割高なので買えないという状態に陥っています。
「ここまで来たら、暴落時に買おう。」そう考え出してから何年も経ち続けており、投資信託残高より現金が増え続けています。
いつまで同じ過ちを繰り返すのか?
しかし、余剰資金を一気に投じたときに限って株安+円高のダブルパンチをくらうのではないか。
そのような思考を繰り返し、ジレンマに陥っています。
そんな中、2024年から始まる新NISAは、私にとって過去の呪縛から解き放たれるチャンスとなります。
以上を勘案して、新NISAでは、年初一括投資をする勇気までは持てないものの、毎月の積立でフルインベストとなる30万円を投じていくという結論に至りました。
まとめ
過去の失敗を元に、新NISAの投資方針に至った過程を書き出してみました。
私のような状態に陥ってしまうと、とんでもない機会損失につながりかねません。
今後も、同じ過ちは繰り返さないよう、改善を繰り返して自身の投資哲学を確立していきたいと思います。
よろしければ下記記事もご覧ください。
この記事の投資方針を元に新NISAの投資方針を決めました。
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