新NISAの投資方針

NISA

SBI証券において、2024年から始まる新NISAの設定が2023年11月18日から始まりました。

設定は完了していますが、投資方針を記録しておきたいと思います。

基本方針

1.最短5年で生涯投資枠1,800万円を使い切ることを目指す

2.一括投資ではなく、30万円/月で積み立てていく

3.つみたて投資枠、成長投資枠ともにeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の1本とする

基本方針の根拠

1.最短5年で生涯投資枠1,800万円を使い切ることを目指す

非課税・無期限を最大限に活かすためにトータルリターンの最大化を第一とし、配当金の出ない無分配型の投資信託とします。

新NISAでは、売却してもその枠は翌年以降に復活するものの、時価額ではなく購入額が基準になります。

例えば、120万円購入し、2倍の240万円まで増えて売却した場合、120万円の利益を非課税で受け取れるものの、翌年復活する枠は120万円になります。

つまり、売却しなければ240万円を運用し続けられたのに、売却してしまったことで120万円の非課税運用額を失ってしまうことを意味します。

売却せずに運用し続けていればその金額が複利で増え続けていく可能性があることから、その損失を軽視すべきではないと思っています。

従って、新NISAでは、資金が必要になるまで売却せずに、非課税運用額を実質的に拡大し続けていくことを目指していくことにします。

配当金を出す銘柄についても同様に、分配された配当金の額分の非課税運用額が失われてしまうことを意味するため、複利の力を弱めることになってしまいます。

配当金をモチベーションにしたり、配当金は使っていく等の明確な目的がある場合を除いて、無分配型の投資信託を選択するのが合理的と言えます。

2.一括投資ではなく、30万円/月で積み立てていく

インデックス投資では、未来を予測してタイミングを計るべきではないとされており、積立よりも一括投資の方が利益が大きくなることは有名です。

しかし、2023年12月末の現在のドル円レートは1ドル=141.0250円です。

2022年10月20日に150円台をつけましたが、1990年8月以来の32年ぶりでした。

2022年9月2日につけた140円台でも、1998年8月以来の24年ぶりでした。

従って、2023年現在は20~30年来の円安水準となっています。

さらに、日米金利差縮小による円高、逆イールド発生中であり解消時のリセッションも囁かれています。

そのことから、合理的判断と論理的判断のジレンマに陥っており、一括投資をする勇気を持てません。

ここで初心に返ると、最も大事なことは、相場に居続けることです。

下図は、2003年から2022年までのS&P500指数の5通りのシミュレーション結果であり、リターンが高い左から順に、各年の最安値日に一括投資、年初一括投資、毎月月初一括投資、最高値日に一括投資、米国債投資の結果となります。

出典元:Does Market Timing Work? | Charles Schwab

2番目の一括投資と3番目の積立投資のリターン差は2.62%だけであることから、無理する必要はないと判断しました。

詳しくは、出典元である、アメリカのテキサス州に本社を置く証券会社チャールズ・シュワブの2023年9月13日の記事をご確認ください。

時間分散についても、5年に分散すれば十分と考えています。

一括投資のリスク・リターンと時間分散による機会損失について、5年間で枠を埋めるというのはバランスがよいと考えています。

3.つみたて投資枠、成長投資枠ともにeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の1本とする

NISA口座でトータルリターンの最大化を計るにはバイアンドホールドが必須であることから、途中でリバランスや商品の乗り換えをすることは避けなければなりません。

特定口座も含めて、資産全体でリバランスするには資金量が必要になりますし、手間もかかります。

従って、それらを避けるためには複数種類の商品の組み合わせは適さないことから、全世界株式の投資信託1つのみ積み立てていくことが最適だろうと判断しました。

また、1つの投資信託をこれから20年、30年、40年と保有し続けるためには、そのとき話題の国や商品、投資対象に踊らされず、1つの投資対象に投資し続けなければなりません。

そうした熟考を重ね、過去のリターンが全世界株式よりも高い全米株式やS&P500、現在話題のインド株式などではなく、どの国がどうなろうと振り回されにくい全世界株式が最適解だと判断しました。

そして、全世界株式の投資信託はいくつかありますが、eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」というコンセプトで運用されており、信託報酬を引き下げ続けてきた実績があるため、安心して保有し続けられる1つの材料になり得ると思っています。

投資資金の用意

投資資金は、現在の余剰資金だけでは1,800万円に満たないため、足りない分は今後の収入からの貯蓄分で補います。

つみたてNISA口座保有分はもちろんのこと、特定口座保有分も売却せずに新規資金で枠を埋めます。

ただし、クレジットカードポイント目当てで積み立てているtsumiki証券は売却して新NISAの資金にします。

投資方針の通り、リスク資産はインデックス投資50%、個別株式50%としていますが、個別株式分の資金はインデックス投資分には割り当てない方針でいきます。

投資方針

ただし、新NISAの枠が埋まるまでの余剰資金は、個別株式には回さずにインデックス投資資金に優先的に回します。

現時点の試算では、2024年から2028年までの最短の5年間で1,800万円を投資できる算段です。

まとめ

最短5年で1,800万円の枠を埋めつつ、毎月30万円積み立てていくというのが私にとっての心地よい塩梅だと判断しました。

最初が重要なので事細かく書きましたが、最終的には、リターンがプラスにさえなれば満足でき、過ぎてみれば細かいことはたいして気にならないのではないかと考えています。

 

 

よろしければ下記記事もご覧ください。

新NISAの投資方針を決めるにあたり、自身の過去の立ち回りを振り返りました。

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