銘柄の概要
メタウォーターは、2008年に日本ガイシと富士電機の水環境部門が合併して誕生し、2014年12月19日に東証一部に上場した会社です。
取引履歴
メタウォーターは2021年5月17日に1,915円で500株を957,500円で初めて購入した銘柄です。
さらに、2021年8月20日に1,840円で300株を552,000円で買い増しました。
その後、2022年3月1日に2,100円で800株を1,680,000円で売却し、税引き前で170,500円の利益となりました。
2022年の株価は1,800~2,100円程度のレンジで推移しており、安定していて、本年度の第2四半期までの業績は好調です。
そんな中、10月に入り、レンジの下値である1,800円台まで下落してきたため、10月17日に1,840円で500株、11月16日に1,835円で500株の合計1,000株を1,837,500円で購入しました。
通期決算を跨いで株価が上昇することを期待して中長期で保有しつつ、レンジの上値付近まで上昇する局面があったら売却するというイメージで再度購入に踏み切りました。
直近のニュース
ところが、11月29日に流通株式比率を高めるために、大株主である日本ガイシと富士電機が保有株の一部を売却すると発表されました。
両社が発行済み株式数の4割超えを保有しており、その発行済み株式数の7.57%に当たる330万株を立会外取引で売却し、取得先の野村信託銀行が市場内で売却していくそうです。
2023年11月30日まで1年の期間に市場の需給に与える影響を極力回避しながら株式を売却していく予定とされていますが、当面の上値の重しにつながるとの見方がされています。
実際、まだ市場には売却されていませんが、発表を受けて株価は12月6日の取引時間中に1,651円まで下落し、年初来かつ52週安値を更新しました。
2022年4月28日の取引時間中の年初来かつ52週高値である2,182円からの下落率は-24.3%となっています。
発表されるまでの出来高は、1日に5~15万株とおよそ10万株前後が多く、市場が吸収しきれるかどうか、330万株もの買い手が現れるかどうかが不安視されています。
11月29日に発表されてからの出来高は、11/30:495,300株、12/1:537,000株、12/2:463,700株、12/5:189,400株、12/6:254,200株、12/7:174,400株、12/8:133,400株となっています。
12/6に底値をつけてからは上昇に転じており、12月9日時点では、終値1,751円と底値からは+6.1%まで戻しています。
どうするか
結論を申し上げると、業績が悪化したわけではないため、継続保有とします。
しかし、いくら業績がよくても需要より供給が多ければ株価は下落するため、既存ホルダーが買い増し、または、新たな買い手が現れなければ当面厳しい状況になり、塩漬けとなってしまう可能性もあります。
それでも、業績が悪化さえしなければ割安になるだけであるため、330万株供給の重しが解消されれば株価は上昇に向かうとみています。
なお、発表後だと12/6に年初来安値1,651円をつけましたが、取得単価の1,838円からだと-10.2%にすぎないことから買い増しは行いませんでした。小刻みに買っていると1銘柄に投下できる資金が尽きてしまうため、-15%または-20%程度を考えていますが、様子を見ながらそこまで下落しない場合は総資産の10%程度を上限として買い増しも考えます。
まとめ
12月中にどの程度市場に売却されたかは1月に発表されるため、まずはその発表を待ちたいと思います。
今後の動向を注視しつつ、業績の悪化が発表されたら即損切りできるよう、構えておきたいと思います。
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