保有している個別日本株が決算を迎えたため、記録しておきたいと思います。
コーア商事ホールディングス(9273)
6月期決算企業で2月10日に第2四半期決算の発表が行われました。
前年同期比で売上高7.8%増、営業利益0.3%減、経常利益1.4%増、純利益0.2%減と売上高は1桁成長となり、利益面は±0付近となっています。
円安による原料の仕入れ価格への影響がどの程度になるか心配していましたが、売り上げは順調に伸びているようです。
通期業績見通しに対する進捗率は、売上高50.3%、営業利益54.7%、経常利益55.1%、純利益56.9%となっています。
売上高は2桁成長を維持できず、その他の項目は±0付近と前期比では利益が伸びていませんが、予想に対する進捗率はすべて50%を超えています。
この会社は控えめな業績予想をするイメージがあり、安心感があります。
2022年6月期実績に対する2023年6月期業績予想は、売上高:109.1%、営業利益:103.7%、純利益:103.8%と1桁なのですが、前期は第3四半期決算時に10%以上の業績予想の上方修正を発表しており、控えめな発表をする傾向があることから、安心感はあります。
配当は第1四半期決算時公表の11円から12円に1円増配予想となり、上場以来4期連続で増配となります。してきていますが、来期予想は2022年6月期と同様の11円予想と維持となっています。
配当性向は、前期実績18.5%、今期予想17.8%から19.4%となりました。
3月10日時点での株価は693円、配当利回りは1.73%、実績PERは11.64倍、予想PERは11.21倍となっています。
参考までに、業種別平均PERは、東京証券取引所が発表している統計資料において、公開されている最新の2023年2月時点のプライム市場の卸売業では、単純平均PER11.3倍、加重平均PER8.5倍となっています。
グッドスピード(7676)
9月期決算企業で2月14日に通期決算の発表が行われました。
前年同期比で売上高6.5%増と1桁成長となり、営業利益、経常利益、純利益は3項目ともマイナスとなっています。
MEGA店のうちの1店舗が台風被害により3ヶ月間休業になってしまった影響がありますが、業績予想には織り込み済みとなっています。
しかし、台風被害だけでは説明が足りないとは思いました。
決算発表翌日にストップ安となりましたが、2025年までの中期経営計画を信じるかどうかにより継続保有するかの判断が変わると思います。
個人的には、今期の業績予想を達成できなくとも、前期のEPSを基準に考え、MEGA店の出店が控えていることから期待をしており、前期を下回らなければ継続保有とする予定でいます。
通期業績見通しに対する進捗率は、売上高17.2%、営業利益、経常利益、純利益はマイナスです。
決算説明資料によると、自動車販売関連の売上高は1Qと3Qは小さく、2Qと4Qは大きくなる傾向があり、加えて、今期の1Qは台風によるMEGA店の休業の影響もあるとされています。
参考までに、前々期の1Qの売上高の進捗率は21.5%、前期は20.1%であり、ともに25%には届いていません。
配当金は10円のまま現状維持とされています。
配当性向は、前期実績8.6%、今期予想5.9%となっています。
3/10時点の株価は1,511円、配当利回りは0.66%、実績PERは12.92%、予想PERは8.98%となっています。
参考までに、業種別平均PERは、東京証券取引所が発表している統計資料において、公開されている最新の2023年2月時点のグロース市場の小売業では、単純平均PER37.0倍、加重平均PER50.4倍となっています。
ヒガシ21(9029)
3月期決算企業で1月27日に第3四半期決算の発表が行われました。
前年同期比で売上高28.0%増、営業利益35.8%増、経常利益27.8%増、純利益23.9%増となっています。
すべての項目が2桁成長となっています。
下半期である2023年4~5月には大型物流センターが開設されます。
通期業績見通しに対する進捗率は、売上高76.1%、営業利益81.7%、経常利益84.0%、純利益84.7%となっています。
上方修正は発表されていません。
配当金は28円予想のまま維持とされており、配当性向は前期実績30.3%、今期予想31.5%となっており、30%以上とする方針を維持されています。
3月10日時点での株価は844円、配当利回りは3.32%、実績PERは9.82倍、予想PERは9.49倍となっています。
参考までに、業種別平均PERは、東京証券取引所が発表している統計資料において、公開されている最新の2023年2月時点のスタンダード市場の陸運業では、単純平均PER9.5倍、加重平均PER10.8倍となっています。
メタウォーター(9551)
2月期決算企業で1月31日に第3四半期決算を発表しています。
前年同期比で売上高16.7%増となっています。営業利益と純利益は第3四半期までマイナスになる特徴がありますが、マイナス幅は営業利益23.4%減、経常利益40.0%減、純利益27.9%減となっています。
2Qに続き売上高は2桁成長を維持しており、利益の赤字幅も2桁減少と順調です。
ただし、受注高は前年同期比-1.1%となっており、通期予想も-8.1%となっています。
通期業績見通しに対する進捗率は、売上高52.2%となっています。
参考までに、前期3Q時点での進捗率は、売上高49.3%であったのに対し、通期では全項目で業績予想を達成しています。
従って、前期と比較すると、現時点では売上高の進捗率は上回っており、利益面でも赤字幅は小さくなっていることから、前期より好業績となっています。
配当金は40円のまま現状維持となっています。
3月10日時点での株価は1,731円、配当利回りは2.31%、実績PERは12.07倍、予想PERは11.98倍となっています。
参考までに、業種別平均PERは、東京証券取引所が発表している統計資料において、公開されている最新の2023年2月時点のプライム市場の電気・ガス業では、単純平均PER18.8倍、加重平均PER32.8倍となっています。
アルテリア・ネットワークス(4423)
3月期決算企業で2月14日に第3四半期決算の発表が行われました。
前年同期比で売上高7.9%増、営業利益9.7%減、税引前利益10.7%減、四半期利益9.2%減、純利益10.3%減となっています。
売上高以外は前年同期比10%前後の減益となっていますが、前期はデータセンターの譲渡益約12億円を計上したことによる結果となっています。
低成長ではありますが、7期連続で過去最高益を更新しているため、業績は安定しています。
通期業績見通しに対する進捗率は、売上高74.9%、営業利益70.7%、税引前利益70.6%、当期利益72.0%、純利益71.6%となっています。
前年同期時点の進捗率は、売上高が73.9%であり、それ以外は80%を超えている状態で通期の業績予想を達成しました。
今期は3Q時点で75%を超えている項目はありませんが、現時点で業績予想の下方修正は発表されていません。
配当は前期実績60.45円、今期予想60.52円となっています。
配当性向50%程度を基本方針としており、前期実績50.0%、今期も増益分を増配して50.0%を維持予定としています。
3月10日時点での株価は1,319円、配当利回りは4.59%、実績PERは10.91倍、予想PERは10.90倍となっています。
参考までに、業種別平均PERは、東京証券取引所が発表している統計資料において、公開されている最新の2023年2月時点のプライム市場の情報・通信業では、単純平均PER23.0倍、加重平均PER33.7倍となっています。
まとめ
メタウォーターは再購入後に大株主から保有株式の一部売却が発表され株価が下落しましたが、継続保有としています。
グッドスピードは前期の業績が好調であり、今期の業績予想を前期比で売上高33.3%増、営業利益69.8%増、経常利益42.2%増、純利益62.6%増という強気の業績予想を出して株価が上昇したものの、1Qの決算発表では利益面が赤字でありストップ安となりましたが、継続保有としています。
上記2銘柄は買い増しも検討していますが、現時点では買い増し水準としている株価までは下落していないため、様子見としています。
引き続き保有株の確認とともに監視銘柄を増やしていけるよう努めたいと思います。
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